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よくある質問  -1- 訪問診療について

ときどき病院で検査する必要があると言われました。
ふだんは訪問診療を受け、例えば○ヶ月毎に○○の検査を受けに病院へ行く、といったことも可能です。 主治医とよくご相談ください。
予定されている受診の前に、当院から経過報告の文書をお渡しします。
 
必要な時は病院にも行けるの?
もちろんです。訪問診療だけではできない検査や入院の必要があると判断された場合は、 こちらから紹介状を作成のうえ、病院を受診していただきます。
他科に受診の場合でも、必要な情報提供を行います。
 
お金がかかるので、月1回にしてもらいたい。
訪問頻度は病状をふまえて決めておりますが、個々の事情にも配慮いたします。
ただ、病状が不安定なのに診察を減らしてしまうと、結局体調が悪化して臨時対応が増えるということもになりますので、よく相談のうえ決めましょう。
日頃の管理ができてこそ、臨時対応は減らせるものです。
 
ふだんは病院に通院するけど、具合の悪いときだけ来てもらいたい。
訪問診療は、体調の良し悪しに関わらず、定期的に診察するのが原則です。
ふだんの状態を知っているからこそ、具合の悪くなったときに的確な対処ができます。
 
初めてですが、具合が悪いのですぐ来てくれますか?
申し訳ありませんが、初診の緊急往診は受け付けておりません。
これまでの経過についての情報がないうえに、往診だけではできることが限られます。
急病でしたらかかりつけの病院に受診をお願いいたします。
 
こどもは診てくれないの?
当院の医師は内科医で、小児科は専門外です。
主治医から特別に依頼がない限り、十分な対応はできかねます。
 
ほかの医療機関と連携すると、毎回違う医師が来るのですか?
ふだんの訪問診療も臨時の往診も、原則として院長が伺っております。
ですが、医師ひとりで24時間対応を続けることには限界があるのも事実です。
状況により、また不測の事態等により院長が対応できない場合には、非常勤医師または連携先医師に代診を依頼することがありますので、ご承知おきください。

訪問看護を利用したい。
もちろん可能です。当院が必要と認めた場合、指示書を作成します。
また、急に体調をくずした時や重症度の高い方および終末期の場合は、当院の看護師による訪問看護(医療保険適応)も行っております。
 
薬は届けてくれないの?
当院では院外処方せんを発行しております。
ご家族などで薬局へ行くのが困難な場合、 訪問薬剤を依頼することも可能です。
ふだんご利用の薬局が訪問に対応しているところもありますので、ご相談ください。
対応できる薬局がお近くにない場合は、当院でご紹介いたします。
 
自宅で頑張ったけど、介護できないので施設に入りたい。
在宅療養に介護力は大事な要素ですが、ご家族に過度の負担をかけるのは望ましくありません。
一時的または長期的に施設入所をご希望でしたら、ケアマネージャーに相談しましょう。
施設に入居された場合は、入居先の担当医に診療を引き継ぎます。
 
訪問診療を始めたらやめることはできないのですか?
もちろん病状が回復して外来通院できるようになった場合は、終了することができます。
また、訪問診療はご本人・ご家族の同意があって成り立っていますので、もし不都合やご不満があり受診先を変更したい場合は、遠慮なくお申し出ください。
なお、患者・家族側の暴言・暴力などにより、当院側が身の危険を感じたり、診療不可・業務妨害と判断される場合は、診療をお断りさせていただくことがあります。

外来はやってないの?
当院は在宅療養支援診療所として、訪問診療・往診に特化しています。
原則として外来診療は行っておりませんが、医師が院内にいる場合は対応できることがありますので、 お電話でご相談ください。
 
クリニックの名前はどこから?
ゆずり葉は、新しい葉が出てくると古い葉が場所を譲るように落ちていきます。
「代々続く」ことを想起させる縁起の良い木で、正月飾りにも使われますね。
在宅医療では、どうしても高齢者や終末期の方などその最後と向き合わざるを得ない場面がたくさん出てきます。
ですが、そこから逃げることなく、代を継いでいくご家族とともに、人生の仕上げの時期をあたたかく支えたい、という思いから名付けました。
皆様が生き方を考えるきっかけになれば幸いです。
 

よくある質問  -2- 看取りについて 

  • 家族に囲まれながら自宅で穏やかに最期を迎えたい。
    当院は、ご自宅で最期を迎えたい方やそのご家族をサポートするクリニックです。
    できる治療と並行して、苦痛を取り除く最大限の努力をいたします。
    患者さんにもご家族にも、穏やかで充実した時間を過ごしていただきたいですし、そばで看ているご家族がつらい思いをするのは望ましいことではありません。
    不安なことがあったら遠慮せずにいつでもご相談ください。
     
    「自宅で看取り」と思ったけれど、何がどうなっていくのか分からない。
    死を迎える経過には、いろいろな不安がつきまとうのが当然です。
    しかし、それは自然の現象であり、万人に穏やかに訪れるのが理想です。
    死を迎える兆候や周囲の心構えについては、丁寧に説明を重ねていきますので、 気をしっかり持って、自信を持ってお見送りしていただきたいと思います。
      
    最後まで自宅で頑張ろうと思ったけれど、やっぱり介護は無理。
    ご自宅でのターミナルケアはご家族への負担が大きくなります。
    途中で入院に切り替えることもできますのでご相談ください。
    ただし、老衰による穏やかな最後の場合、受け入れてくれる病院はほとんどありません。
     
    延命はしたくないけど…何が延命にあたるのかわからない
    例えば食べられなくなった時、一時的なことで改善が期待できるのであれば点滴も必要でしょう。
    しかし、回復の望めない方に点滴を続けたり、チューブで栄養を与えたりすることについては、ご本人の意思や意欲によって、その意味が異なってくると思います。
    また、お看取りが近くなった時の点滴は、かえって苦痛を助長しますのでお勧めしません。

    一方で、どんなに死が近くても、痛みなどの苦痛を取り除く処置は積極的に行います。
    苦痛が取り除かれて余命が伸びることもありますが、これを延命治療とは言いません。

    同じ治療でも、意味がある(効果が期待できる)時とそうでない時があります。
    それを延命治療と呼ぶかどうかは、その時の患者さんの状態や人生観で変わってくると思いますので、そのつど納得がいくまで話し合う必要があるでしょう。

    どんな状況であれ1分でも長く生きたい、生きてほしいと思う気持ちは誰にでもあります。
    ですが、命の長さではなく、質にこだわり「生ききること」を大切にしていただきたいと思うのです。

    いよいよお別れがせまった時は、旅立ちを静かに見守ることが、お穏やかなお看取りにつながります。
    慌てずに、ご家族の声を聞かせて安心させてあげてください。そのまま静かにお見送りしましょう。
    死を迎えることが予測されていた場合、最期の時を迎えたときに心肺蘇生を行うのは、無意味に尊厳を傷つける行為になりますので行いません。